マイクロマシーン技術を用いた光偏向


鏡の向きを変えれば光の方向を変えることはたやすい.しかしこれを任意に高速に行うことは以外に難しい. プリンタやバーコードリーダ,ディスプレーに用いられるポリゴンミラー,ガルバノスキャナは 回転・振動を利用した機械であるが,大きく,遅く,自由度が低いという問題を解決する技術が 見つかっていない.本研究ではマイクロマシーン技術を利用して小さく,速く,アナログ動作可能な光偏向素子を実現し,レ−ザとレンズ,偏向素子をワンチップ実装することで,上の目的や自由空間光接続,光センサなどに幅広く応用することを目的としている.

レ−ザビームの偏向の様子.2mm角程度の素子により,10V以下の電圧で最大速度3kHzで数度の偏向角が得られる.


1996年度牧,1997年度山田, 1998年度〜平井,木下