ディスクレ−ザの微小化,低しきい値化


周回モード(Wispering Gallery Mode)で発振する共振器は,マイクロ波から光まで幅広い波長領域で古くから研究されている.しかし1992年にAT&T Bell研究所・Leviらによって発明されたディスク構造は,光共振器の大幅な微小化を可能にした.

本研究室では発光効率の高い歪量子井戸半導体を精密加工し,1996年度,直径2ミクロンの素子のパルス発振に成功した.この大きさはレ−ザだけでなく電気で動作するあらゆる発振器の中でも史上最小.また1997年度,このレーザの世界初の室温連続動作を実現.さらに1999年度には動作電流も光ファイバ通信帯では世界最低の40μAを記録した.

左は初めて発振に成功したディスクレーザ(1995年度),中央は直径2ミクロンの世界最小レーザ(1996年度),右は最低しきい値レーザ(1999年度)

左はレーザ共振器体積の変遷.右は1mA以下の超低しきい値電流の変遷.


1995年度喜原,渡邊,19961999年度冨士田,大崎,牛込