ディスク集積型近接場センサ


ディスクレ−ザに微細な凹凸物体を近づけると,エバネセント波が乱されてレーザ光強度が変化する.この変化を観測すれば,表面形状を知ることができる.理論的には光学顕微鏡の10倍近い表面情報を読みとることが可能と予測しており,次世代光メモリの読み取りヘッドとしても期待している.実際にこのプローブを製作したところ,理論通りの超高分解能(波長の1/8)で近接物体を関知することができた.さらに2次元走査を行うことで,物体の二次元イメージングにも成功.

  

左はマイクロディスクレ−ザの共振モード分布.周りにしみ出す光が微細な凹凸を感知する.右はディスクとドライバ回路を集積化したプローブアレイの概念.超高速読みとりを可能にする.

光はディスクプローブの測定の様子,右はプローブが読みとった金属針先端の様子(2ミクロン角).青い部分が先端で,左の赤い部分は針によって光が散乱されている様子を表している.


19971999年度坂井,山田